DCSのOEMへの取り組みは30年余り。開始にあたっては社内にデザイナー、図面を書ける人間がいたことが幸いした。デザイン事務所からの出発だったからできたことだ。
最初に手掛けた照明は竹製だった。竹は静岡の地場産業である。戦後、アメリカへのみやげものとして竹製品を輸出していたが1970年代に起こったドルショックの影響を受け多くの転業者がでた。デザイナーであった町田社長の兄は立ち行かなくなった地場産業にデザインの力を吹きこんだ。
木工もまた、静岡の地場産業である。DCSはこの強みを生かし様々なチャレンジに取り組んだ。こうして培われた木を扱う技術力が多くの照明メーカーに認められた。
ハンス‐アウネ・ヤコブソンのヤコブソンランプ、フランク・ロイド・ライトのタリアセンの生産もしている。OEM先の照明トップブランドメーカーを通してフランク・ロイド・ライト財団から指定された日本で唯一の生産工場である。
※OEM(オーイーエム)と は、Original Equipment Manufacturingの略で他社ブランドの製品を製造すること。または、Original
Equipment Manufacturerの略で他社ブランドの製品を製造する企業。 |
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静岡、焼津駅から車で走ること20分。長閑な風景が広がる。お茶畑などもちらほらと。川沿いの緑の中にほっこりとDCS本社と工場が現れた。 |
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